三重県屈指の強豪高校「伊賀白鳳高校」に学ぶ長距離トレーニング
こんにちは。四日市のマラソンチーム「セカンドウィンド四日市」代表兼ランニングコーチの多田夏彦です。
いよいよ10月に突入して、本格的なレースシーズンに差し掛かろうとしていますが、そんなタイミングに合わせてチームの練習会のメニューの拡充を目指していこうと思っています。
そんなメニューの拡充のために、今後積極的にやっていこうと思っていますのが、陸上トップチームの練習メニューを積極的に研究して、いいところをどんどん真似していくこと(いわばパクリ・・・)。
・・・というわけで今回の記事はトップチーム研究1回目として、地元三重県を代表する長距離高校チーム「伊賀白鳳高校」の練習メニューを陸上競技駅伝・長距離 part.3―強豪校の(秘)練習法、教えます! (B・B MOOK 786 強くなるドリル・シリーズ 30)を参考に研究していこうと思います!
伊賀白鳳高校陸上競技部とは
伊賀白鳳高校陸上競技部は旧上野工業高校時代から全国4位など三重県を代表する高校として活躍している伝統校で、2009年に伊賀白鳳高校として再スタートしてからはさらに躍進して三重県では初の全国3位入賞を果たしています。
OBには野田道胤さん(元カネボウ)、高林祐介選手(トヨタ自動車)、中村匠吾選手(富士通)などの名選手を輩出しています。
ウォーミングアップをチェック
まずチェックしてみましたのがウォーミングアップのメニュー。
伊賀白鳳高校では朝練時に補強をウォーミングアップの代わりで実施しているとのことで、メニューは体操→腕振り→腕立て伏せ→ハムストリング強化。
なかでも気になったのは腕振り、腕立て伏せとかなり腕振り強化に向けたメニューが充実していること。
ちなみに腕振りは毎日200回で、レースで生きることをイメージ。
体幹を意識して、ブレのない、力強い腕振り、さらに肩甲骨を使って、普段の走りより大きく振るのがポイントのようです。
ちなみに腕立て伏せは30回を2セット。
市民ランナーならこの腕振りと腕立て伏せだけでも、お腹いっぱいになるような気がします・・・
ランニングドリルもチェック
続いて走る動きを作るために大切なランニングドリルをチェック。
伊賀白鳳では「走の基本」と呼んでいるドリルで、レースで生きる走りを作るべく、目線をまっすぐと体幹の動き、そしてさばきのスピードを意識しているようです。
メニューはハードルを使ったパイプジャンプやスキップ、腿上げなど、ここまでなら当チームでも何度か実施しています。
あとは3テンポ走、4テンポ走というのを実施しているようなのですが、写真だけではイメージがつかめませんでしたので、後日写真を元に自分で実施してみて、チームメンバーのフォーム作りに役立てそうであれば、練習会メニューに組み入れていこうと思っています!
クロカン練習もチェック
伊賀白鳳ではクロカン練習をトラックシーズンは週1回、冬季には週2回取り入れているそうです。
4〜5名のグループに分かれて、走る距離にこだわらない時間ジョグがほとんど、ペースはグループの先頭を走る選手に一任されているとのこと。
このあたりに「自主自立」という伊賀白鳳のチーム方針が反映されているようです。
クールダウンもチェック
クールダウンのメニューはジョグ→ウィンドスプリント150mx4本→スキップ→ジョグでつなぎ→腕回し→サイドステップ、そしてさらに腕立て伏せ30回2セット→腕振り→ストレッチ→体操と盛りだくさんの内容。
やはり腕振りをよくするためのメニューが目立つように感じました。
ちなみにポイント練習は・・・
ポイント練習は10000mのペース走るもしくはインターバル走。
ペース走の場合、キロ3分40秒から20秒、レースを意識したペース走はキロ3分10秒から5秒・・・やはり全国トップレベルの高校練習のペースは格が違います・・・
まとめ
やはり気になったのは腕振りをよくするための練習がかなり充実していること。
そして生徒たち各自に自分で考えさせて、ランナーとしても人間としても自立させ、本当の力がつくようにつなげていく方針には強い感銘を受けました。
今年もさらなる活躍が期待される伊賀白鳳高校。
その活躍に期待しつつ、今回研究させていただいたメニューの中で、チームメンバーの走力アップにつながるメニューを模索していきたいと思います!!
今回の記事で参考にさせていただいた書籍
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合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。