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コーヒー(カフェイン)がマラソンレースに及ぼすいい効果と悪い効果

こんにちは。セカンドウィンド四日市代表の多田夏彦(@runsismie)です。

ランナーのみなさんの中にも毎日の日課としている人も多いコーヒー、利尿作用があるためレース当日の朝にはNG。

・・・などという事がよく言われますが、アドバンスト・マラソントレーニングによると実際のところカフェイン過敏症でない限り、1杯程度のコーヒーくらいでは大した利尿作用はなく、むしろ毎朝コーヒーを飲む習慣のある人が飲むのを控えると禁断症状が表れ、パフォーマンスに悪い影響が出る可能性もあるそうです。

さらにアドバンスト・マラソントレーニングによるとコーヒーに含まれているカフェインには、マラソンランナーのパフォーマンスを向上させる、いくつかの効果が紹介されています。

その効果について詳しく見ていきますと・・・

グリコーゲンを節約しながら走り続けられる

走る前にカフェインを摂取すると、カフェインの作用で脂肪を遊離脂肪酸の形に変えて血中に送り込むようになる事で、脂肪がエネルギー源として使われやすくなります。

同時にマラソンで最も重要かつ枯渇しやすい「グリコーゲン」がエネルギーとして使われるのを抑えられ、体内に蓄えられたグリコーゲンを節約しながら走り続けられるようになります。

この事によりいつもエネルギー切れで30〜35キロの壁に苦しんでいたランナーも、カフェインを摂取する事でグリコーゲンを最後の最後まで維持することが理論上可能との事なのですが、その真偽のほどはよく分かりません・・・

ペース維持が楽に感じられる

カフェインの主な効果の一つに注意力や集中力を高める中枢神経を刺戟する事があります。

中枢神経を刺戟すると強度認知が低下し、ペースの維持がより楽に感じられるという研究結果もあるそうですが、これはマラソンランナーにとってはこれ以上ないありがたい効果のような気がします。

ただマラソンの最大の敵エネルギー切れを抑えつつ、運動強度まで麻痺(?)させるカフェイン、ここまで来るとドーピングなのでは・・・という罪悪感を感じる方もいらっしゃる気がします。(実際2005年まではカフェインは世界アンチドーピング機構の禁止物質リストに入っていました)

飲用は適量を心がけましょう

そんなマラソンに嬉しい効果が期待できるカフェインが含まれるコーヒーですが、人によってカフェインに対する反応は大きく異なり、副作用として頭痛、めまい、腹痛、動悸などが起こる可能性もあります。

この点においてはレースのパフォーマンスの大きな妨げとなる可能性があります。

そんなリスクがある事も考えると、レース当日にコーヒーを飲むのは、毎朝飲む事が習慣となっている方にとどめておいたほうがよさそうです。

また今までレース当日にコーヒーを飲んだ事がない方は、長い時間走り続ける事で身体にどのような反応が出るかを確認するために、30キロ走など長い距離を走る前に一度試すなどしてから、レース当日に備えるほうがよさそうです。

いずれにせよ栄養に関する常識は人によっても、時によっても大きく異なってくる可能性があるため、レース当日にはいつもから食べ慣れているもの、飲み慣れているものを摂取する事が、何よりレース本番で最良のパフォーマンスにつながる事を心がけていきましょう!!

 

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今回の記事で参考にさせていただいた書籍

アドバンスト・マラソントレーニング
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