レース直前期のテーパリングによって生じるリスクと対処法は?
こんにちは。セカンドウィンド四日市代表の多田夏彦(@runsismie)です。
フルマラソンもレース3週間前からは徐々に練習量を落としていって、ここまでの練習での疲労を抜いて、コンディションを整えていく「テーパリング」が大切になってきます。
関連記事:レースに万全のコンディションで臨むために3週間前から実施したい「テーパリング」実施方法
レースも直前になると疲労を残さないためにテーパリングは絶対にやるべきなのですが、実はテーパリング実施時には2つのリスクが生じる可能性があります。
そのリスクについて見ていきますと・・・
テーパリングを実施することによるリスク
1.レースを前に走力が多少落ちる
2.メンタル的に不安が大きくなる
その2つについて詳しく見ていきますと・・・
1.レースを前に走力が多少落ちる
テーパリングでレース本番に向けて万全のコンディションを作る鍵は、走る距離を大幅に減らしつつ、練習の質(スピード練習時の走るペースなど)は落とさない事。
ただ質はそのままでも、走る距離を落とすと、多少とはいえ走力が落ちてしまう可能性があります。
ただ練習の質を維持できていれば走力の衰えは本当にわずかなもののため、「レースに疲労を残して臨むよりはマシ!」と割り切っていただいても基本OKです!
2.メンタル的に不安が大きくなる
テーパリングにより走力がわずかながらに落ちることよりも、大きな問題になってくるのが、レース本番に向けてメンタル面での不安が大きくなってしまう事。
練習量を減らすとどうしても「今までの練習で成果が維持できているか?」が不安になってしまいます。
レースが近づいてきたランナーの一番自信につながるのは、今までの練習で培ってきた走力を確認できている時。
練習量を減らしていくと、その走力の維持ができているかを確認しづらくなるため、レース本番に向けて何より大切になってくる「自分が今までやってきたことへの自信」がゆらいでしまう可能性があります。
テーパリングによるリスクへの対処方法
上記2つのテーパリングによるリスクを回避する方法としてオススメなのが、2〜3日おきぐらいの頻度で、比較的速いペースで短い距離を走る練習を入れておく事です。
2〜3日おきくらいの頻度であれば、速いペースで走る練習と練習の間の日に十分な休養が取れるため、疲労を残す心配も少なくなります。
また走力を維持する事も十分可能なうえ、レース本番に向けて今までの練習で培ってきた走力が維持できている事を確認でき、さらに「自分への自信」も維持する事が可能です!
レースも直前になればジタバタしても仕方ないので・・・
いずれにせよレースが近づけば近づくほど重要なのは、疲労をレース本番に残さないようにする事。
またレース直前期に頑張って練習をしても、レース本番に向けた走力アップにつながる事は滅多にないという悲しい事実もあったりします・・・
特にレース3日くらい前からは、全く走らなくても走力が落ちる事はまずありませんので、今まで練習を頑張ったご褒美くらいにとらえて、リラックスの時間を多めにとるように心がけてください!!
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合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。