リディアード式トレーニングにおけるクロスカントリー実施時のポイント
こんにちは。セカンドウィンド四日市代表の多田夏彦(@runsismie)です。
先日の記事でリディアード式トレーニング理論における、クロスカントリーで得られる練習効果を紹介させていただきました。
そんなクロスカントリーですが実施する際には、より大きな練習効果を得るために、いくつか意識していただきたいポイントがあります。
そこで今回の記事ではリディアード式トレーニングにおける、クロスカントリー実施時のポイントについて詳しく見ていきたいと思います。
クロスカントリー実施の際のポイント
1.タイムは気にしなくていい
2.マラソンコンディショニングトレーニングの初期にオススメ
3.オフシーズンにもオススメ
4.障害物があるところを選んで行う
これらの一つ一つについて詳しく見ていきますと・・・
1.タイムは気にしなくていい
クロスカントリーでは起伏ある山道や芝生などを走るため、その日の路面コンディションや起伏のきつさ加減などによって、その日のタイムは大きく異なってきます。
そのためタイムを気にしながら走ることに、あまり意味がありません。
そこでクロスカントリーを実施する際は、タイムはあまり気にせず、感覚重視で走り、程よく追い込めている感覚があれば、十分な練習効果が期待できます。
2.マラソンコンディショニング・トレーニングの初期にオススメ
タイムを気にせずに走るクロスカントリーは、マラソンのための練習としてスタミナの土台づくりのため、まず最優先で実施したい「マラソンコンディショニング・トレーニング」の初期の時期に実施するのがオススメです。
マラソンコンディショニング・トレーニングについて詳しくはこちら
マラソンコンディショニング・トレーニングも後半になると、レースに向けてペースを気にしながら走る必要があります。
ただ初期の段階では感覚的に少しきついと感じるくらいの負荷で、自分自身で長いと感じる時間を走り続ける事が大切で、タイムに縛られて走る必要はありません。
そんな時期に同じくタイムに縛られて走る必要のないクロスカントリーを取り入れると、より効果的にスタミナの土台を強化する事ができるうえ、マラソンコンディショニング・トレーニングだけでは得られない練習効果を得る事もできます。
3.オフシーズンにもオススメ
自然の中を走るクロスカントリー走は多くの練習効果が期待できるほか、精神的なリラックスを得る事もできます。
そんなクロスカントリーは主要レースなどを終えたオフシーズンの時期に実施するのもオススメで、基礎体力の向上に加えて、自然を満喫しながらリラックスして走る事で、今までのレースで疲れ切った心をリフレッシュする効果も期待できます。
4.地形の変化に富んだところを選んで行う
故リディアード氏によると、クロスカントリーは硬いグラウンドあり、ぬかるみあり、凸凹あり、坂あり、平地あり、障害物ありと、変化に富んだコースを走ってこそ、よりいろいろな側面からランナーを鍛えてくれると言っています。
こうしたコースを走っていれば、自然といろいろな走りのテクニックを身につけられるうえ、柔軟性を養う事もできます。
ちなみに故リディアード氏が育てたニュージーランド1のチームは、他では見る事もできないような凸凹の激しいコースを利用してのクロスカントリーで、オリンピックメダリス達をも強くしたそうです。
クロスカントリーはどのスポーツをやっている方にもオススメ
上記のようなポイントを押さえて実施すれば、クロスカントリー走はより大きな練習効果が期待できます。
そして楽しくリラックスしながら基礎的なスタミナを養えるクロスカントリーは、ランナーだけでなく、どんなスポーツをやっている方にもオススメなトレーニングと言えます。
クロスカントリーは決して楽なトレーニングではありませんが、タイムなどに縛られる事なくリラックスして実施すれば、本当に楽しいトレーニングですので、どんなスポーツをしている方であっても「スタミナがない」「普段の練習に飽きてきた」などとお考えの方は積極的に取り入れるようにしてみてください!!
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。