ランニングエコノミーの向上やスピード強化にオススメの「レペティション」とは
「効率よく走るためのフォームを身につけたい」「スピードをつけるための練習をしたいけどどのような練習をしていいかわからない?」そんな事をお考えの方はいらっしゃいませんか?
これから暑くなる今の時期、フォームの改善やスピード強化に向けて最も効果的と言われているのがレペティションです。
レペティションとは
レペティションとは全力に近い速いペースで走る疾走と、完全な休息を交互に繰り返す練習の事。
ポイントとしては疾走を終えた後の休息を十分にとって、万全の状態で次の疾走に入る事が重要です。
よく似た練習方法にインターバルがありますが、インターバルは疾走と疾走の間の休息を短めに取る事で、まだ回復具合が十分でない状態で次の疾走に入る点で大きく異なります。
レペティションの練習目的
レペティションを実施する目的としては「スピードの強化」「ランニングエコノミーの向上」「無酸素運動能力の向上」などがあります。
中でもセカンドウィンド四日市がフルマラソンでの走力向上に向けて重視しているのは「ランニングエコノミーの向上」。
このランニングエコノミー向上のために重要なのは、「フォームを崩す事なくできるだけ速く走る」という事になり、この事ができれば自然と走りに無駄な動きが減ってきます。
具体的なレペティション実施方法
レペティションでは速く走れれば走れるほどいい・・・というものではなければ、インターバルのように休息を短くした方がいいというものでもなく、速いペースで走るものの、最後までフォームを崩さずに走れるよう、ある程度の余裕を残して設定距離を走りきる事が重要です。
また走っているときは、できるだけ走動作のことも意識し、「どう走った時にスピードが出しやすいか?」などを考え、試しながら実施していくと、より練習効果が高まります。
ちなみにダニエルズのランニング・フォーミュラ 第3版によると、休息の時間は疾走時間の2〜3倍の時間。
もしくは疾走した距離と同じだけつなぎのジョグを入れ、最後の10〜20mだけウォーキングにして、次の疾走に入る方法が推奨されています。
また1回の疾走は毎回2分を超えないようにした方がいいともされていて、そのルールに従うと、市民ランナーの場合400〜500mまでの疾走時間に留めた方がいいという事になります。
フルマラソンに向けてのレペティションは夏場こそオススメ
レペティションはペース走やインターバルに比べると、フルマラソン向けの練習とは言えません。
実際フルマラソンに向けての練習は、レースが近づけば近づくほど、長い距離を一定の速いペースで走る練習が重要になってきます。
ただしレペティションは暑い夏場でも実施しやすく、走りの土台となるフォーム改善やスピード強化などに直結するため、主要レースから遠ざかる今の時期にこそやっておきたいメニュー。
これから夏本番を迎える今の時期こそ、ぜひ積極的にレペティションをポイント練習のメニューに取り入れてみてください!!
今回の記事で参考にさせていただいた書籍
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合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。