暑さのきつい時期にこそ実施したい短時間高効率メニュー「峠走」とは
これからますます暑さが厳しくなりそうな夏場は、できれば短い時間で練習を切り上げたいもの。
ただスピード練習を実施するには、あまりにも暑すぎ、ペースが思うように上がらず、モチベーションも上がらない方も多いのでは?
そんな夏場にペースはそれほど気にせずとも、十分な走力アップにつなげられるメニューの一つとして、週末にオススメしたいのが峠走です。
峠走とは
峠走とはその名のとおり、峠を駆け上がっていって、帰りはふもとまで駆け下りてくる練習の事で、club MY☆STAR ランニングチーム代表で、ウルトラマラソンランナーとしても有名な岩本能史氏が広めた練習です。
峠走で走るのは山道などの不整地ではなく、舗装された道路を走ります。
峠走では行きはひたすら坂道を駆け上がり、帰りはひたすら坂道を駆け下りてと、想像するだけでもきつい練習となりますが、その分走るペースはそれほど気にしなくても、十分すぎるほど大きな練習効果が見込めます。
峠走の練習効果
峠走の上り坂では、坂道の傾斜がきつければきついほど、ペースはそれほど上げていなくても、心肺がフル稼働状態となります。
結果として心肺機能はみるみるうちに強化していく事ができます。
さらに上り坂ではお尻まわりを中心とした体幹を使わないと、上るのが本当にきついため、自然と体幹を大きく使った走りが身につきます。
一方下り坂では、体重の5倍近い着地衝撃により、脚筋に大きな負荷がかかり続けるため、より効果的に脚筋の強化につなげられます。
ただその着地衝撃のせいで下り坂では故障のリスクが高まってしまうため、スピードの出し過ぎや、変にブレーキをかけた走りは要注意です。
峠走にオススメのコース
そんな短い時間でも心肺や脚筋を効率よく鍛えられる峠走ですが、一番の難点は、峠走を実施するコースがなかなか見つからない事。
実際峠走には10キロ前後続く坂道がいいとされていますが、そんなコースはなかなかないうえ、そんな長い坂道では暑い夏場は乗り切れません・・・
そこで三重県でオススメしたい峠走コースの一番手は亀山市にある石水渓。
石水渓の峠走コースは4キロ弱とそれほど坂道が長すぎず、傾斜もまずまず、そして何より木陰が多いのが夏場の峠走にオススメの理由です。
また多度山も3.5kmとそれほど長すぎない坂道、そして木陰が多い点は同様ですが、坂道の傾斜がかなりきつく、初心者の方にはかなりきつい峠走コースといえます。
他にも実際探してみると3キロ前後続く坂道であれば、十分峠走としての効果は期待する事ができますので、そういったコースを見つけた方はぜひ夏場の暑い時期にこそ峠走にチャレンジしてみてください!!
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。