鵞足炎(がそくえん)対策はどうすれば?
先日の「ランナーひざ・腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)対策はどうすれば?」の記事でも書かせていただいたように、ランニングの大敵となりうるのがひざの故障。
ランナーひざ・腸脛靭帯炎がひざの外側の痛みであるのに対して、今回紹介させていただくのはひざの内側が痛むのが「鵞足炎(がそくえん)」。
今回の記事ではランナーひざ・腸脛靭帯炎と並んでランナーの大敵となり得る「鵞足炎になったらどうすればいいか?」という事について書かせていただきたいと思います。
鵞足炎になりやすい方としては内股で走られる方やX脚の方、そして肥満体型の女性や、立ったり座ったりを繰り返す事の多い仕事をされている方などがよく挙げられます。
鵞足炎の症状としては走っている最中や階段の上り下りなどの時に、ひざの内側が痛みます。
そんな鵞足炎の対策としましては、まずひざの内側の痛みを感じた時は痛む箇所をアイシングしながら、太ももの内側近辺のストレッチを行います。
それで痛みが引かない時にはランニングを中断して、アイシングを数回にわたって繰り返しながら安静にする事を心がけましょう。
ただひざの内側の痛みは鵞足炎だけでなく半月板や軟骨の損傷の可能性もあるため、3日ほど経過しても痛む場合は整形外科に行って痛みの原因を特定した方が良さそうです。
またこの痛みを一つの機会としてシューズのソールをチェックしてかかとの内側部分がすり減っているようであれば、オーバープロネーション(足裏が内側に倒れ込むこと)対応のシューズを試すのもおススメです。
またひざの内側や股関節まわりの筋肉が弱い事も痛みに大きく影響するため、走るだけでなくひざの内側や股関節まわりの筋力トレーニングを取り入れる事も効果的と言えます。
さらに「ランナーひざ」・「腸脛靭帯炎」の時と同様、従来より入念なウォーミングアップを行う、そして走った後は十分なクールダウン、アイシングを行うといった基本を大切にする事が故障改善の何よりの近道です!
ひざの外側、そして内側の痛みはランニングフォームの癖から起こる事が多くあります。
慢性的にそんな痛みを感じる方は、何よりランニングフォームの改善、またはシューズで矯正するなどで、故障のリスクを軽減させる事を心がけていきましょう!!
合同会社ランシスの運営を通じて「ランウォーク」×「ツーリズム」の掛け合わせ「ランウォークツーリズム」による、三重を走り歩く新たなモチベーション創りを模索しています。
またランニングコミュニティ「セカンドウィンド四日市」の運営や、三重県ウオーキング協会事務局長として広報等を担っています。